伝承者
日本でも今も人気があり、奥様も日本人の方の様です。またバブル期には煙草のパーラメントのCMでも曲が使われたことから何かと日本に馴染みのある方です。
彼の作る曲はジャズ要素をポピュラー音楽に取り入れた作品が多いのですが、そこにはジャズ特有の難しさが無く、優美で耳なじみが良い作品が多いため、ジャズに馴染みのない日本でも多く受け入れられた感じがします。
また、彼はマンハッタン生まれで、ショー・ビジネスの仕事をする家庭で育ったためか、どこかニューヨークの都会的な雰囲気であったり、その後は拠点を移して、マイアミで暮らしていた影響からか、海辺を感じさせる作品が多いのも特徴です。
優美で都会的な雰囲気の作品にはドミナント7thコードと言われる緊張和音がよく使われ、またアレンジではチャーリーパーカーwithストリングスの要素やラヴァーマンやザ・ジプシー でのサックスプレーの要素が感じられ、また、海辺を感じさせる作品では、キューバ・ジャズやブルー・ボッサなどの要素が感じられます。
また近年では、若手音楽プロデューサーのジャック・スプラッシュと手を組んだアルバム「クール・アンクル」のBreaking upではニューオーリンズ・ジャズのセカンドライン・リズムと言われるハネるリズムを、上手くいなして取り入れました。
彼は先達の要素を大切にしながらも、音楽の更なる発展の可能性をに示してくれました。
聴くと私達もまだまだできる!そんな力が湧いてきます。