サンキュー・サンキュー・サンキュー
(ジャスト・ライク)
スタンディング・オーヴァー 1980年
私が小学生の頃、当時の社会情勢やジョンが亡くなって10年となる節目を迎えたことから、彼の曲が12月のこの時期にテレビやラジオからよく聴こえてきました。また息子のショーン・レノンさんが資生堂のCMに出られ、話題にもなり当時、再びジョン・レノンに注目が集まってました。
40歳という若さで亡くなったジョン・レノンですが、今、彼と近い歳になり改めて彼の曲を聴くと、感慨深い思いになります。
息子のショーンさんが幼少の頃、ジョンとヨーコさんは、こんな事を語られました。
ショーンさんが生まれたのを機に、これからは「願いながら何かをして行こうと決めた、これまで得ようとしたものを願いながら得ようとしている」と1979年のニューヨーク・タイムズ紙に掲載を載せています。
「得ようとしたもの」それは「愛と平和」です。
「私達の想いは、もう沢山の人々に伝わった、だから後は君達一人ひとりで頼んだよ。」そんな思いが感じられます。
この頃のジョンはよく、「サンキュー、サンキュー、サンキュー」と口にしていたようです。
自分が今、持っているものにも、周りの人達にも感謝をし、とても満たされ過ごしていたようです。そんな時に誕生したのがこの曲です。
まるで子育てが終わって、「これから二人でまた新しく始めよう」そんな曲にも思えます。
その子育ての子供とは、実は私達ではないのだろか?
そんな思いで最近は聴いております。
ジョンとヨーコさんは、私達にとっても沢山の事を考えさせてくれた父と母なのです。
ジョンのギターストロークはさすがです。