worldmusicloverのブログ

季節やその時に心に届いた曲など日々の生活の中に溶け込む様な音楽を紹介していけたらと思います。

青い炎

 

日本のポップス界の先駆者であり、今なお日本を代表するアーティストである 山下達郎さん、音楽が好きな方には音楽界の神さまの様な存在です。

シュガー・ベイブ時代の1975年デビュー以来、当時のフォークソングブームの陰でずっと日本のポップスのあり方を追求してこられました。

実はいつも穏やかな印象を受ける、そんな達郎さんですが、私には「心熱く」と言ってもメラメラした赤い炎ではなく、静かな「青い炎」をずっと燃やし続けている、そんな印象を受けます。

きっとそんな姿に奥様である竹内まりや さんは惹かれたのでしょうね。

そんな達郎さんが表れている一曲が1983年に発表されたアルバム「 MELODIES 」の中の「メリーゴーランド」です。

常に先を走り途切れることのないグルーヴ感のあるベースラインに達郎さんの熱い想いと勢いを感じます。また歌詞もメロディを優先させるために言葉の語尾が切り捨てられ、そこにこの曲のカッコよさがあります。

以前テレビ番組で作詞家でもある松本隆さんが

「音楽は 1/100秒 の世界だ。」と言われたことがあります。それを理解できる、そんな一曲に思えます。

メロディラインを崩さない様に言葉を当てはめた感じでも歌詞が聴く人によりそれぞれ解釈できるのは、まさに「達郎マジック」と言えるでしょう。

 

https://youtu.be/7SpcopmJa-4