型遅れとAOR
先日、車検の知らせが届いた。遠回しに買い換えを勧められるが、昨今のニュースを観るたびそんな気分にはなれない。とは言え消耗財、費用対効果もそろそろ考えなければならない。
私の好きな音楽ジャンルにAORがある。夏の日のラジオから流れてくるAORが昔から好きである。ひとりの男の哀愁と願望が、優しく洒落たメロディーに乗せ唄われる。そんなどこか優男で大人なオトコに憧れを抱いている。
私の乗る自動車メーカーのCMはかつて、ひとりの男が相棒の犬を連れて壮大な景色の中を旅する、そんなイメージの内容であり、そんな姿に私は憧れていた。
そんな描いてきた理想像と、どこか孤高的なAORが重なり好きなのだ。
しかし最近のCMでは、仲間や家族と一緒にドライブする、そんな内容で、私には最新のクルマも、その光景もどこか遠い存在に感じられる。
いっそのこと清水の舞台から飛び降りる覚悟でクルマを換えたら生き方も変わるだろうか。
いや待て、そんな歌詞シャ乱Qの「 シングルベッド 」にあったな…
この時季の夜景は湿度のせいか、少しだけ靄がかり独特な雰囲気を醸し出す。
まもなく20:00
さて、ばつが悪くなる前に立ち去るとしよう。
名残惜しく、横目に眺めるガラス越し…
今の時代、こんな男ひとりぐらい居てはダメだろうか (笑)
マーク・ウィンクラー
City Lights 1998